姑獲鳥の夏

これは、京極ファンとしては見逃せなかったので、終わる前に鑑賞(笑) 原作はそれこそ10年近く前に読んだきりだったが、印象深かったし、ゲームのネタとして使った経歴もあるので大体覚えてたかな?冒頭の京極堂の話は、アレンジして友人に語り、まんまと呪われたしね(笑)キャスティングが非常に微妙だったねぇ。見る前は「えっ!?」と思った京極堂堤真一はそれほどの違和感がなかったが、木場=宮迫と榎木津=阿部寛はイマイチ。ちょっと期待していた関口=永瀬もしっくりこなかった…。更に残念なのは、中禅寺敦子=田中麗奈…。これはちょっと離れすぎだろう〜。原田知世には惚れ直したので、それで相殺かな…(笑)絶対にカメオで出ていると思った京極本人は、カメオでもなんでもなくしっかりとスタッフロールに載っていた(笑)まあ、役どころは語らないでおくが、はっきり書きすぎでしょ(笑)途中で誰かというのは気付いたが、役者までは気付かなかったやね。
 この作品の映像化ってのは非常に厄介で、一応の主人公である関口巽の視点がメインで描かれているのだけれど、その視点が非常に不安定でゆれるところがネタとして重要なところ。それを映像でどう表現するのかが、監督の腕の見せ所なのだが、ちょっとイマイチかな…。いたるところで怪しい映像効果を入れることで表現したのだろうけれど、ゴテゴテしすぎて邪魔だな…と思われるところが多い。
 全体としては、監督がそうだからなのだが金田一シリーズなどの古典探偵映画っぽさを醸し出していて、ある意味では新鮮だったやね。