日日日「アンダカの怪造学−ネームレス・フェニックス」

読み終わり。正統学園モノを目指したとあって、ラストのほうはちょっと涙を誘われたりした。1巻目ということもあって、前半は説明的な日常描写が多いが、後半の怒涛のような展開は、読んでいて楽しかったやね。モンスターのネーミングセンスは、ほぼダジャレレベルではあるものの、色々と引っ掛けてあって言葉遊びとしては楽しかった。続きモノということもあり、根底に思惑と陰謀が色々と流れているところも良いが、ちょっと詰めてない感じがあって、ちょっとどうかな?という箇所もあった。しかし、この文章センスはやっぱり凄いなぁと思う。影響は受けてはいるのだろうが、この同時多発的に出てきた日日日西尾維新佐藤友哉舞城王太郎の作風は、ホントにラジカルな文章だと読んでいて思う。どこがというのが上手く言えないが、文章を通して作者にシンパシーみたいなものを感じさせるような言葉の選び方が特徴的なんだろうな、どの人も。

404481001Xアンダカの怪造学(1) ネームレス・フェニックス
日日日

角川書店 2005-05-29
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