化野燐「白澤−人工憑依蠱猫02」

ひとまず読了〜。ちょっとこの人の文章を読むコツみたいなものが分かってきたかも。過度の装飾的表現は斜め読み可(笑) ふと思ったが、このシリーズは完全な続き物なんだよねと、2巻を読んで理解した。いや、シリーズ名はついているけど、タイトルが違う作品って、登場人物はシリーズ化しているけど、1巻完結モノという因習が付いてしまっているもので…。それで、1巻の時も読了後の印象が良くなかったんだよなぁ。で、気を取り直しての2巻。だいたい主人公サイドの登場人物が集まって、敵であるところの姿が大体浮かんだという感じのお話。しかし、キャラ造りが本当にアレだね、王道で狙いすぎ(笑)

ウンチクはやはり満載であるけれど、どれもウンチクとしては専門過ぎて使えない(笑)作者の読書量はかなりのようで、ルイス・キャロルから取ったのか中井英夫の「虚無への供物」からなのかは分からないけど、そんなところで使われた描写が描かれていたりして、深読みしながら読んでいると面白い。まだまだ先は長そうな話なので、1冊1冊の中身にはこだわらないことにしようかな?っと。

4061824287白澤 人工憑霊蠱猫 02
化野 燐

講談社 2005-05-10
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次は、全然手付かずで放置されている「ファウストVol.5」をパラパラと読んで、日日日の新刊まで時間を潰しましょっ。