秋山瑞人「イリヤの空、UFOの夏−その4」
シリーズ完結編。そしてイリヤは…という感じの結末だった。今日のタイトルは、そんな気分だったのでつけてみたんだけどね。もう「終わらない夏休み」は流行らないか…(笑)4冊読んで、秋山瑞人の文章は大変に読みやすいという結論に達した(笑)表現がちょっと以前に読んだ重松清に似た『分かりやすい文章を書くことの難しさ』を克服している感じだね。難しく書くことは、慣れると意外に簡単に書けるが、端的だが表現が綺麗で何をしているのか分かる文章ってのはめちゃくちゃムズイ。その点に関しては、ある種の知識が必要な部分もあるが、良い文章だと思う。
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ラストが泣けそうで、泣けない!あと一歩を超えなかったのは、中学生が主人公だからだよなぁ…と、勝手に想像。最後の返しのインパクトが少なかったけど、その替わりに脇役たちの心情がイタイ感じで書いてある。読み終わったので、アニメ版も視聴してみよう〜っと。
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