「カクレカラクリ」

昨日の夜に放送されたドラマ「カクレカラクリ」を出勤前に視聴。
とりあえず編集しながらさらっと見て、DVDに焼いてからじっくり見ようと思ってたけれど…

……?






………つまらん。

いい役者使ってるし、原作は面白いのに…。

ナニ?コレ?クエナイヨ?(笑)

森博嗣の初映像化という触れ込みに期待しないまでも、どんなものが出来ているのかちょっと楽しみではあったけれどなんというか…
中途半端な作品だったなぁ…と。
原作の見所と思われている部分はほぼ削除され、ストーリーも繋がりに欠け、演出は堤幸彦クドカンのデッドコピー………。
美術だけはちょっと気合を感じたけれど、映像美ってのは、装置じゃないだろぅ〜〜〜!!!

メディアを超えて同じ作品を作る場合、原作者はほぼそのほかのメディアを製作するスタッフ陣に敬意を払って「別の作品」と言う。その意図を汲んで、そのスタッフ陣は挑まなければならない。

ある意味「覚悟」が必要な作業。

評価が得られなければ、自分自身以外に原作者の評価さえも落としてしまい、その原作者のファンからはバッシングの雨嵐にあうこと間違いなしという悲惨な状況になり、さらにはその作品から原作へと移行する人の流れを阻害してしまう。

実際にマンガからアニメでひどい作品を作られ「もう映像化はしない」と公言したマンガ家さんもいることだし。

この作品を森作品の映像化と触れ込むのはファンとしては許せない部分がある。

まあ、このドラマに関しては、原作は付いてるわ1社提供だわ単発企画だわで並の縛りではないものがあったのだろうけれど、そこを踏ん張ってよいものを作って欲しかった。

多分、今後の企画に影響が出るんだろうなぁ…というか、
せっかく反応がリアルタイムで返ってくる昨今の文化を考慮して、これからの企画連動をもうちょっと考えて、面白くして欲しいなぁ…。