森博嗣「月は幽咽のデバイス」

読了。巻末の解説でちょうど今回の主旨と同じようなことが書いてあった。まさしく今回の再読は「キャラ萌え」重視の読み返しなんだよね。Vシリーズは、S&Mシリーズよりもレギュラーキャラの動きがあって面白い。それぞれのキャラがいろんな意味で魅力的というか超人的な感じがあり、そこから生まれる関係性は凄くドラマティックで、ミステリとして読んでも面白いけど、レギュラーキャラの物語としても高いレベルで成立してるところが、凄まじいやね。3話目では、保呂草と紅子の関係がかなり進んで、ある意味でちょっとドキドキな感じ。ちなみに一番好きなキャラは保呂草かな?非常に現実味のあるルパン三世って所でしょ。

4062736985月は幽咽のデバイス
森 博嗣

講談社 2003-03
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次はどうしようかな…。積読本として置いてあるのは、村上春樹世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」上下巻と、糸井重里監修「言いまつがい」、大塚英志「キャラクター小説の書き方」、京極夏彦「続巷説百物語」の5冊だけど、これから森博嗣の新刊が到着予定だからな…。しばし待とうかな?