舞城王太郎「世界は密室でできている」

短編集のような中編で、小気味よい感じの作品だった。エンタメ要素盛りだくさんで、探偵、恋愛、青春、ブンガクの風味を上手く混ぜて作られていると思う。「好き好き大好き超愛してる。」で芥川賞を狙ったと聞いて、はて?ミステリ畑の人にはちと辛いのでは?と思っていたが、こんな感じの作品ならばナルホドとちょっと納得。後半の持って行き方は、青春文学っぽかった。「煙か土か食い物」を読んだ時は、勢いだけで読まされた感があったが、今回は楽しんで読めた感じがするのは、メインの登場人物がバカっぽかったからかもね(笑)

世界は密室でできている。
舞城 王太郎

講談社 2005-04
売り上げランキング : 1,422

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

次は阿部和重ニッポニアニッポン」を読書開始!ちょっと薄いけど芥川賞繋がりってところかな?


さてさて、明日は何をする人ぞ?