「ハウルの動く城」昨日の続き

 原作は未読。作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズはどうやら、トールキン*1のお弟子さんみたいだね。前情報もほとんど入れずに鑑賞。結構おいらはこの辺の物語は好きな雰囲気だった。「千と千尋の神隠し」も確かに面白かったが、これも洋風でよいんじゃない?。原作の影をどれくらい入れているのかはよく分からないけれど、世界観は「ハリポタ」よりも面白い設定だと思う。前半のソフィーがちょっとキビシイけれど、倍賞さん頑張ったと思うよ。しかし、キムタクか…。声優陣は美輪明宏が最高でございました。「荒地の魔女」のキャラのモデルらしいからねぇ。我修院は、サブキャラの地位でレギュラー化してきたみたいだし…。後は神木隆之介くんは、キャリアがあるからさすがだね、その年齢で。


宮崎アニメはキャラ構成がほとんど、どの作品でも一緒だよなぁ〜と思えてくる。今回特に思ったのは、「荒地の魔女」と「かおなし」が大体同じようなキャラかな?と。まあ、王道をアレンジしていくのは、意外とオリジナルを作るよりも難しいかもね。


映像的には、飛行船にかなり力を入れて描いているようだった。宮崎さん好きだからね、この辺。あと、珍しいと思ったのがキスシーンがあるところ。今まであんまり見たことが無いような気がするけれど、どうだったかなぁ?原作でそう名づけられたからしょうがないが、偉い魔法使いはみんな同じ様な名前だね(笑)。


音楽は、お馴染み久石譲。メインテーマは、良い曲だと思う。ハウスのシチューが食べたくなるけれどね(笑)。耳に残って、心地よい感じなので、この人はやっぱ凄いなと改めて感じた。


残念なのは、ハウルの表現が薄っぺらいところ。声優にも問題がある気がするけれど、ストーリー的にもうちょっと切り込んでも良い気がする。物語にとって、魔法使いがどういう存在で、世界にどう関わっているのかが、あんまり描かれていなかったのも原因だと思われる。ストーリーの中心が、ソフィーの愛をメインにして描かれているからしょうがないのかな…。この辺が、イマイチ大人ウケが良くないところ原因か。

*1:指輪物語」の原作者。ファンタジー小説の開祖だね。