BSアニメ夜話「ふしぎの海のナディア」

 以前ここで「何故、アニメ夜話で『ナディア』を取り上げない!」と、憤慨していた(そのすぐ後にコメントで今回の放送決定を教えていただきました)が、やはりその辺は抜かりないNHKですな。何せ司会の岡田斗司夫ガイナックスの元社長だしね。(現社長の浦賀さんの同級生とちょっと知り合い(笑)…関係ないけどね)

 このアニメは、特にハマった作品だったね。ちょうどその頃にガイナックス製作のMSXゲーム「電脳学園」からガイナックスに入り、映画「オネアミスの翼」で確認して(最初はこれ、坂本龍一からだったが)ここに至った感じ。「トップをねらえ」は、当時中学生のおこずかいではビデオを借りれなかったので、未だに未観。その後は、「エヴァンゲリオン」、「彼氏彼女の事情」、「フリクリ」と観て、実写作品の「ラブ&ポップ」も観て、最近の「この醜くも………正式名称忘れた…(笑)」は、まだ観ていないところかな。

 さて、「ナディア」なのだが、作品的なことは置いといて、その当時に色々読んだ裏設定(制作秘話かな)を忘れないように書いておこうかな。

 この企画、NHK側からの要請は「ラピュタ」をしろ。ということだったらしい。それをガイナックスが、社運をかけて(正にこの後、エヴァまでの期間、仕事を干されたみたいだが(笑))作成したのが「ナディア」だった。しかし、最初に提出された原案は、この放送したモノよりも露出が低く、NHKらしいアニメを装って出されたらしい。「企画が通ればこっちのモノ!」って感じで作り始めて、蓋を開けたらこの作品だったと…。でも、これで庵野監督とガイナックスは一躍有名(いい意味でも悪い意味でもネ)になった事は確か。まあ、他にも先に挙げた「電脳学園」というゲームが脱衣クイズゲームだったにも拘らず、R−18指定にされていなかったことに対して、教育委員会から告訴されたなんて経歴もあったみたいだしね(笑)。

 今回、劇場版は取り上げられず、TVシリーズだけで終わってしまったので、庵野秀明監督に言及していたけど、この監督の作品はホントに自己啓発を商品化している、いわば自分自身の切り売りしているところがあるように思われる。まあ、そこがくさくて好きな所なんだけど、「エヴァ」のTVシリーズのラストみたいに行き着くところまで着ちゃったから終了〜って、終わり方を「ナディア」ではしなかったところが救いかな…。やっても、NHKが許さないと思うが。ジュール・ヴェルヌ作である「海底2万マイル」を読んだことが無いので分からないが、どこで原作を引きずったのかが気になる所なので、そのうち読んでみようかなぁ…。
 明日のBSアニメ夜話はとうとう出ました「機動戦士ガンダム」ですよ。岡田節がかなり炸裂するんだろうな…。まあ、なんにせよ楽しみですな。

 さてさて、明日は何をする人ぞ?