BSアニメ夜話「機動警察パトレイバー劇場版1&2」

 何故、1と2をやって最新作である「WⅩⅢ」を一緒に取り上げないのか?
 何故、出淵裕が出ているのか?(ルーンマスカー描けよぉ〜)
 何故、ゲストコメンテーターの紹介時に、岡田斗司夫は激しい突っ込みをするのか?
……と、どうでもよいツッコミは置いといて。
機動警察パトレイバーの劇場版のアニメ夜話押井守監督の出世作だと思われる作品ですな。一応追っかけて、番組内で叩かれてた「天使の卵」(キャラデザは天野喜孝)を含む劇場版押井作品を網羅した…かな?(うる星やつらは、まだ観てないか…)追っかけるきっかけは、やはりこの「パトレイバー」の1作目。原作も早い段階で読んでいて面白かったし、今までに無いロボットモノだった。この頃からProduction I.Gの作画技術は凄かったんだよね。パトレイバーの2作目を観て「これが押井作品か!?」と言うほどに、押井色が強く原作とかけ離れた雰囲気でショックをちょっと受けた。単に原作だけのファンだとここで終了〜しちゃいそうなほど、イメージが違う。予想通りに、アニメ夜話でも押井論に言及する感じで進んでいたね。
アニメのカタストロフで大きかったのは、最近では「エヴァ」、その前は「AKIRA」だと思う。押井監督の世代は、この「AKIRA」世代で、革命や全共闘時代の派閥(セクト)などの思想的なものが多く含まれているが、大友と違うところは、ちゃんと「時代」にあったものを作っているところが凄い。押井監督の売れなかった時代の作品「地獄の番犬ケルベロス」や「赤い眼」などは、こういう古臭さが原因していると思う。(でも内容的には面白いんだけどなぁ〜)

 ちょっと思ったこと。岡田斗司夫が、後半に語った状況の2面同時描写(大きな世界と自分の周りの世界)は、最近のライトノベルの書き方の根本で、これらの書き方をしている小説を<セカイ系>又は<きみぼく系>と命名されているジャンルになる。と、最近読んだ本で知った(笑)。元々こういった世界観はマンガ、アニメ世界では常套手段だったのだが、最近はそれの文章化が進んでいるようで…。結局、基礎になるイマジネーションがアニメなどで着いてしまった世代の欲求を現在のアニメでは満たしえないので、文字情報化して消費者にイメージさせるというローテクへと戻ってしまったようだね。

話題は変わるが、コメンテーターの出淵裕。まさか出てくるとは思いませなんだ…。BSマンガ夜話では、原作に近い立場の人間は参加しないというのがセオリーだったのだが、このアニメ夜話の第2弾では覆したらしい…。でも、やっぱり出しちゃ駄目だよぉ〜。今回のコメンテーターの発言を聞いていると、批判的な部分が全く無い。辛口での批評が一種の見物なんだけどな…。一番の辛口が岡田斗司夫じゃ駄目でしょう〜。

ちょっと散文しちゃったな…。Production I.Gやら、ゆうきまさみについても色々と言いたいけど、我慢(笑)。
突っ込むところが多いのも困りものだね(笑)。

さてさて、明日は何をする人ぞ?