本日の読了

赤緑黒白
森 博嗣

とりあえず読了。ちょっと時間がかかったかな?
この作品を読んでいて、やはりシリーズの出版順に読んでおくべきだったかな?と、ちょっと後悔。ラストに近づくにつれて、ホントそう思ったなぁ。
各作品をリンクさせていく、手腕にまたも脱帽し、作者の中の真の主人公は誰だ?とちょっと考察。
一番感じたのは、やはり読者かな?
結局、物語内の主人公ってのは、読み手に示した記号ですよ〜って。
ここまで人物をリンクさせてくると、キャラの環が出来てくるので、一人一人として見る事が出来ない。メビウスの環みたいになってくるので、キャラとしての孤立がなくなると、観察者としての自分が浮き上がってくるってのかな?ようわからんけど((笑)
でもキャラそれぞれの個性(これがなきゃ、キャラとはいえないけれど)が強いから、惚れちゃう。極彩色に塗り分けられたメビウスの環。赤も綺麗だけど、緑の優しさも素敵だし、黒のハードボイルドもたまらないし、白の純粋さにも憧れる。
キャラの境界はグラデーションされて繋がってる。そんなイメージを感じるかな・・・
・・・森作品のことになると、長くなるな(笑)

  次は何をする人ぞ?